新卒や他業種からの転職でプログラマーをはじめとするITエンジニアを目指す人にとって、プログラマーの実際に業務についてははっきり分からないことが多いかと思います。
また最近ではプログラミングスクールや転職エージェントの広告の大袈裟な謳い文句からプログラマーという職業に誤った認識を持った人も増えてきています。
そこで今回は実際にプログラマーとしてご飯を食べている僕が、
- これからプログラマーを目指す人
- プログラマーとして働き始める予定の人
に向けて、実際にプログラマーとして働く前に覚えておくべき3つのポイントをお話していきます。
プログラミングは調べることの繰り返しである
プログラミングを学んだことのない他業種の人たちの中には、プログラマーという仕事に対して自分の知識をフル動員してひたすらキーボードを叩き続けるようなイメージを持っている人がいます。
実際にはそんなことはなく、新しい機能を追加するときも、バグを解決するときも過去の事例を調べたり、試行錯誤を繰り返すと言ったような泥臭い作業に費やす時間がほとんどです。
プログラミングというものは非常に奥深く、必要とする知識は多岐に渡ります。
それらの知識を全て頭の中に詰め込んでおけるような人はごく稀であり、多くの職業プログラマーは必要に応じてググりながら作業を進めています。
TwitterをはじめとするSNSを見ているとプログラマーという職業には天才や超人しかなれないように見えるかも知れません。
しかし現場に出てみるとわかることですが、例えば高度な数学の知識が求められるような職場は非常に限られていますし、機能の実現手段や問題解決方法はインターネット上で調べてみて分かる範囲であるということも多いです。
一心不乱にキーボードを叩き続ける姿に憧れを持っている人には悲報かも知れませんが…
コミュニケーション能力が不要なわけではない
仕事の人間関係に疲れたという人が、人と関わらずに仕事できるという幻想を抱いてプログラマーを目指すという話をよく聞きます。
しかし実際は、むしろ他業種に比べて意味のないビジネスマナーや企業慣習がそぎ落とされた本質的なコミュニケーション能力が求められることが多いです。
あなた1人でアプリなどを開発して利益を得ることを目指しているのなければ、必ず同じエンジニアや他の業種などのとのコミュニケーションが発生します。
必要となるコミュニケーション能力については以下の記事で詳しく解説しています。
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エンジニアにとって必要なコミュニケーション能力
今の時代、どんな職業でどんな環境で働いていたとしても切り離されることのない能力である、コミュニケーション能力。 世間一般的にITエンジニアという職業は、技術だけが求められてコミュニケーション能力は最低 ...
ただプログラマー・エンジニアを取り巻く環境の人間関係は他業種に比べてサッパリしていることが多いです。
実際に他業種から転職した人の多くが、社内政治や業務時間外の付き合いなどといった煩わしい人間関係がなくなったという感想を抱いています。
働き方・所属する企業によって環境は大きく変わる
「プログラマーになって高収入でリモートワークや時短などの自由な働き方を実現」
というのはよくプログラミングスクールや転職エージェントの広告で語られている内容です。
これは別に誇大広告というわけではなく、事実である部分もあるのですが、プログラマーになれば絶対に実現できるものであると思っていると後々失望することになるでしょう。
他の業種と変わらないことですが、プログラマーであっても働き方や所属する企業によって収入や自由度は大きく変わってきます。
正社員・派遣・フリーランスといった働き方としての軸はもちろん、実際に就職したり仕事で関わることになる企業によっては、お洒落なカフェでリモートワークではなく、狭い会議室で毎日終電まで…といった悲惨な状況に追い込まれる可能性も0ではありません。
ただプログラマー・エンジニアが他業種と比べて優れているのは、自分の努力と工夫で自分の理想とする環境を手に入れやすいという点にあります。
人手不足から求人は豊富にありますし、求められる人材になるための勉強も個人の努力次第でいくらでも効率よく取り組むことが可能です。
とはいえプログラマーになりさえすれば勝手にいい環境が舞い込んでくるという認識は捨てておくべきでしょう。
まとめ
業界の人手が足りていない現在、エンジニアを目指す人・斡旋する企業が増えることは素晴らしいことです。
しかし的外れな期待を抱いて失望してしまうような悲劇は好ましくはありません。
今回の記事で少しでもプログラマーという職業のイメージが現実的になったのであれば嬉しく思います。
閲覧いただき、ありがとうございました。