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エンジニアが面談の成功率を上げるためのコツ

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ITエンジニアとして活動していれば、ほとんどのケースで定期的に発生するアクションである面談。

多くのエンジニアがとりあえず仕事を決めるための一過性のものとして捉えていますが、面談は数ヶ月先までの収入と更には長い目で見た時のキャリアプランに大きな影響を与える重要なイベントです。

また面談の成功率を上げるために小手先のテクニックを直前に調べたりする人もいますが、大体の場合緊張であったり、想定外の質問などによって残念な結果になってしまうケースが多いです。

そこで今日は事前準備、心構えなどといった総合的に面接で結果を出すためのコツについてお話ししていこうと思います。

  • 近いうちに面談を控えていて不安を感じている
  • これまで面接で毎回失敗をして、自分の目指す環境を手に入れられていない

という人は是非この記事を参考に現状を改善するための行動に移して見てください。

面接の重要性

冒頭でもお話しましたが、転職する時の面談、フリーランスとして活動する時の商談というのは1つ1つがエンジニアとしてのキャリアを大きく左右する重要なイベントです。

採用されるかされないかというだけではなく、自分がその企業に関わることで大きなメリットを得られるかを判断することのできる貴重なタイミングとなります。

また面接の成功率が上がれば、複数の選択肢の中でもっとも自分にとって都合のいい職場を選択することができます。もし成功率が低ければ妥協で選んでしまう頻度も多くなってしまうでしょう。

エンジニアという職業が売り手市場で仕事で困ることは少ないといっても今後十何年の間に状況が変わらないとは限りません。そんな時に充実したキャリアを積んでいれば変わらずに高待遇を受け続けることが可能です。

その時の収入はもちろん将来までを左右しかねない面談というアクションについては、できる限り本気で取り組んで、良い結果を目指す努力を怠るべきではないということです。

面接は面接前から始まっている

なんのこっちゃと思う方もいるかもしれませんが、面接の結果をより良いものにしようと思った時にもっとも重要なのは面接前のアクションです。面談が始まってからできること、気をつけることで改善できることは思いの外少ないものです。

例えば知人からの紹介で転職したことのある人は、その時の難易度が就活サイトからエントリーした時に比べて低かったと思いませんか?

知人の紹介というのは極端な例ですが、その面接に到るまでの過程が結果に大きな影響を与えるということを覚えておいてもらいたいです。

スキルシートにこだわる

まず面談前にできる行動の中でもっとも重要なのはスキルシート・職務経歴書を充実させることです。客先常駐の企業に勤めている場合、上司に指示されて渋々作成するということもあるでしょう。(実際に僕がそうでした。)

しかしスキルシートは面談が進行される中での骨組みとなり、事前の面談相手に情報を提供できる非常に重要な存在です。

面談の長さはプロジェクトや自分と相手の能力によって変わってきますが、おおよそ30分から1時間ほどでしょう。その中で相手に伝えるべき情報を全て伝え、自分の魅力を伝えきるというのは緊張や相手の質問内容などによっては非常に難易度が高いものです。

そんな時にスキルシートの内容はリラックスした状況で自分のペースで作成することができるという点で、非常に心強い武器となります。

面談の流れとしては、

  1. 面談先のプロジェクト概要説明
  2. 自分のスキルシートを参照してもらいながらのアピール
  3. 質疑応答

という流れが一般的ですが、わかりやすく、網羅的にスキルシートを記載しておくことで相手の質問もある程度想定できるようになりますし、自分からのアピールもスムーズに行うことができるようになります。

どうせ面談の中で話すのであればザックリでいいやと手を抜くのではなく、参加したプロジェクトでどのような意識を持って作業していたか、未経験・経験が少なければ自分はどんな勉強をして、成長のための努力をしているかというのをしっかりと書いておきましょう。

面談先の情報はできる限り頭にいれておく

面談前にできることはもう1つあります。それは面談相手となる企業やプロジェクトに関する情報をしっかりと調べておくということです。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ではありませんが、交渉相手について情報を集めておくことは戦い以外でも大きなメリットを得ることに繋がります。

ある程度面談にしっかりとした心構えで臨んでいる人にとっては当たり前の事かも知れませんが、この行動をするのとしないのでは面談の際の相手からの印象が大きく異なってきます。

企業のホームページ、転職サイトにも募集をかけている場合はその内容、エンジニアブログなどを公開していればなおやりやすいでしょう。企業の理念について共感しているようなフリをしたりする必要はありません。ある程度企業が何を目指していて、どのような行動が歓迎されるかをあらかじめ認識しておくだけでも、好感触を得ることができるでしょう。

場合によっては企業の情報が伏せられているケースもあるかも知れません。しかしそんな場合でも提供されたプロジェクト概要に記された技術要項などについてググっておくことでも同等の効果を得ることができます。

また企業の規模が小〜中程度であれば、代表や役員がTwitterなどのSNSのアカウントを公表している場合がありますので、そちらもチェック、フォローしておくとより鮮度の高い情報を得ることできるでしょう。場合によってはダイレクトメールなどによって事前にコンタクト取ることが可能になることもあります。

覚えておいて欲しいのが、事前調査は相手に媚を売ったり、喜ばせるためのものではなく、相手に対して興味を持っていることを誠実にアピールするために行うということです。大体の場合お世辞や嘘の賛同は見抜かれますので、肝に銘じておきましょう。

面談時の心構え

さて、ここまで話した事前準備をしっかりと行なっていたならば、面接当日の不安要素というのはかなり減らせたかと思います。

ただいくら準備したとしても緊張から失言をしてしまったり、コミュニケーションの不安を抱かれるという失敗を完全に防ぐことは難しいです。そこで次は実際の面談の際に心がけておくことで面談当日の成果を向上させるためのテクニックについてお話していきます。

分からないことは分からないという

分からないことをマイナスポイントだと決めつけて、自分の知識の枠外におけることを知ったかぶりして答えてしまう人は結構多いです。そのような知ったかぶりをしてしまうと大体の場合、後々詳細な話になった時に嘘をついていたことがバレて評価を下げてしまったり、もし上手く通過して働き始めたときに苦労してしまいます。

そこで気をつけておくべきポイントとして、答えられない質問については「わかりません」と答える勇気を持つことです。

よっぽどの高スキルのエンジニアと期待されて面談を受けているのではない限り、面接相手も自分の質問に相手が100%答えられると思っていないことがほとんどです。

分からない、明確に答えることができない時に黙り込んでしまったり、「えーと、その・・・」的なリアクションを取るよりは、「わかりません」と答えたり、勉強している最中であること、業務に必要となったら身につける気持ちがあることを伝えた方がよっぽど相手からの印象はよくなります。

面談がまともに進行しないほどに理解できない点が多い場合、そもそもそのプロジェクトは自分の身の丈に合っていないという可能性があるので、スパッと諦める選択肢を持っておくといいでしょう。

謙虚に自信を持つ

エンジニアという職業として面談を受ける場合、相手はこちらをプロフェッショナルとして判断してくることがほとんどです。

にも関わらず、お客様との面談ということで卑屈な態度をとったり、謙遜しすぎてしまうエンジニアは多いでしょう。

「私なんてスキルも未熟で役に立てないかも知れない」といった態度をとっているエンジニアを採用したと思う企業はいません。

もちろんかといって嘘で塗り固めたり、自信過剰な態度を取れといっているわけではありません。

見出しでも描いた通り、「謙虚な自信」というものを持っておくべきです。

どういうことかというと、自分のスキルによって相手の要望に答える気持ち、不足した部分を勉強していく気概があるということ相手に見せるということです。

このような気持ちを持って面談に臨めば、相手からの印象がよくなることはもちろん、自分自身も変に気負うことなくコミュニケーションを取ることが可能となります。

受からなくても他があるという気持ちを持つ

冒頭でお話したことと少し矛盾しますが、面談の重要性は認識しつつも気負いすぎない気持ちを持つことも大事です。

面談において緊張しすぎる人というのは、面談で失態をしたら大変なことになる、という悪い方向での熱心さを持っていることが多いです。

実際のところ現在のエンジニア雇用市場は売り手市場です。扱っている技術によるかも知れませんが、ほとんどの場合仕事なんていくらでもあります。面接は重要なものでありますが、替えが効くことは事実です。

面談に限らずそうかも知れませんが、もしダメでも次があるさ、というメンタル状態はリラックスするために高い効果を発揮してくれます。

投げやりに面談を行うのは論外ですが、その面談が全てではないということを認識しておくことで本番での緊張はだいぶ抑えられるということを覚えておいてください。

まとめ:1つ1つの面談の結果を自分の肉とする

ここまで面談前・面談当日に向けてのアドバイスを書いてきましたが、正直いって面談のスキルは経験が重要な要素を占めます。受かった会社にとりあえず拾ってもらう、というやり方であれば無縁かも知れませんが、できる限り自分にとって理想の職場を見つけたいという人に認識しておいて欲しいのが、面談は回数を重ねることで成功率が上がるということです。

その場での緊張もそうですが、相手の求めている情報を的確に伝え、知りたい情報を教えてもらうといった行動には小手先のテクニックでは向上させることの難しい機転が必要なことがあります。

そういった難しい場面で的確な受け答えができるようになれば、面接相手からも大きな高評価を得ることができるでしょう。

こういったスキルを鍛えるには1つ1つの面談を学習の機会でもあると考え、面談の中で困ったこと、上手くいったと感じたことを覚えておく、書き留めておくことで自分の血肉としていく意識を持っておきましょう。

僕自身独立したての頃は緊張や準備不足から面談相手に失望されたり、低い採用率・条件に失望したこともありました。しかし回数を重ねるごとに今回お話したようなナレッジが溜まっていき、今では面談の場を設けてもらえれば、技術力が見合っている限り、ほとんどの場合オファーをいただけるようになりました。

成功率が上がれば自ずと選択肢も増えていきます。是非みなさんも今回のテクニックを一度使ってみるなり、意識しながら回数をこなすなりして効果のほどを実感してみてください。

閲覧いただき、ありがとうございました。

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