こんにちは。フリーランスエンジニアのゴチカです。
深刻な人手不足と需要拡大によって、プログラマー・ITエンジニアという職業の待遇向上が著しい昨今。
そんなプログラマーの中には独立してフリーランスになるという選択を採る人も多いです。
僕自身、2年の実務経験を終えてから独立、現在ではフリーランスエンジニアとして複数の案件に参加している状態です。
そこで今日は現在進行形でフリーランスでプログラマーとして働いている経験から、プログラマーがフリーランスになることのメリット・デメリットについてお話していこうと思います。
メリット
収入が正社員を上回る
まず多くの人が認識している通り、プログラマーがフリーランスになった場合収入が大きく向上します。
事実僕は正社員時代、恥ずかしながら月収20万円ほどでしたが、独立した最初の月収は70万円を超えました。ちなみに労働時間は同じくらいか、あるいは減りました。
この金額は決して極端なわけではなく、フリーランスエンジニア界隈においてはよくあることと認識されています。周りのフリーランスエンジニアも大体似たような変化を経験しています。
正直これだけの金額の差があると小さなデメリットも気にならなくなるほどです。
働き方の自由度が上がる
収入が向上するだけではなく、多く場合柔軟な働き方を実現できる可能性もフリーランスの方が高いです。
例えばリモートワークや週2,3日といった時短勤務もフリーランスであれば、実現できる可能性は十分にあります。
もちろん常駐で週5勤務のプロジェクトが大多数ではありますが、エージェントに相談したり、参加したプロジェクトで信頼を築けば柔軟な働き方を実現することは正社員よりも難易度は低いです。
事実僕も現在は2つのプロジェクトに並行して参加している状態で、出勤するのは週1日のみという働き方になっています。
キャリア構築しやすい
案外目立たないフリーランスのメリットとして、キャリア構築しやすいという点が挙げられます。
正社員の場合、就職したら同じ技術を使い続けることになったり、会社の都合で扱う技術が変わったりすることが多いです。
もちろん1つの技術に精通することのメリットは大きいですが、どうしてもフットワークは重くなってしまいます。
一方フリーランスであれば、契約の範囲内であれば現場を変えることは簡単ですし、正社員にありがちな面倒な引き止めなどはほとんど発生しません。
そのためトレンドの技術をキャッチアップしたり、複数の技術を並行して扱っていきたいという場合はフリーランスの方が圧倒的に優位になります。
デメリットとその解決法
仕事が入ってこない場合、収入が途切れる
当然のことではありますが、個人で活動する場合、案件に参加していない状態は収入を得ることができません。
例えば正社員としてSESなどで働いている場合、どれだけ能力がなく、参加できる案件が見つからない場合も収入が支払われることがあります。
とはいえフリーランスになったら自分で駆け回って営業をかけなければならない、というわけではありません。
最近では優良な案件紹介サービスが多数存在しており、そういったサービスを利用すれば仕事に困るということはそうそう発生しないでしょう。
以下の記事では個人的にお世話になったこともあるフリーランスエージェントを紹介しています。興味があればご覧になってみてください。
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フリーランスになっても保証は欲しい、という人は要チェックです。
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実力主義な一面がある
社内の政治的なやりとりや、努力する姿勢などが評価されやすい正社員と異なり、フリーランスになると結果を出すことがメインの評価ポイントとなります。
どんなに努力したところで結果が出せなければ、一時的に仕事を失う可能性もありますので実力主義的な側面も大きいです。
もちろん卓越した技術や豊富な知識を持っていなければならないというわけではありません。
ある程度真面目に業務に取り組んで、経験を積んでさえいれば基本的には期待されるボーダーを上回ることは決して難しくはありません。
僕自身、文系大学出身で、プログラミングを始めたのも社会人の途中からですが今のところ仕事先では高い評価を得ることができていますし、相手から契約を終了されるような経験は一度もありません。
面倒な事務手続きが多い
これはプログラマーがフリーランスになった時のデメリットというより、個人事業主全体のデメリットと言えますが、正社員時代よりも遥かに多くの事務手続きが必要になります。
正社員であれば年末調整の書類を会社に投げるだけですみましたが、経費の登録や確定申告などといった業務外の雑務がどうしても降りかかってきます。
ただこういった事務処理の大半はお金を払って外部に依頼することも可能です。この辺りは収入の上がり幅と天秤にかけて考慮すべきデメリットです。
事業の根幹に関われるケースは少ない
キャリア構築の面からいうと、フリーランスの場合事業の根幹に関われるケースが多いというものが挙げられます。
正社員と比べた時、フリーランスというのはあくまで外部の人間です。それまでに築いた信頼にもよりますが、そうなると事業の中心部への影響力などはどうしても下がります。
リードエンジニアとして周囲を率いる経験であったり、ビジネスとやりとりをしながらシステムを構築したという実績などが欲しいというのであれば、正社員という選択肢の方が適切かもしれません。
まとめ
フリーランスになることで人生がいい方向に変わった立場であるため、今回の記事の内容は決して平等な意見とは言えないでしょう。
しかしこれまで正社員・派遣・フリーランスと様々な形でプログラマーとしての経験を積んできて、繋がりを持ったエンジニアから聞いた話を統合した上での意見であることは間違いありません。
何事も経験してみないと実態というのは見えにくいです。またプログラマーの需要は今後も伸び続けることを考えれば、一度フリーランスとして独立してみることをオススメしたいです。
もし自分には正社員の方が合っているなと感じればまた戻ればいいだけです。
そんなワガママが通じる市場価値の今だからこそ、是非チャレンジしてみてください。